新興住宅の増加は、町に新たな価値観を流入させます。 

尊重という曖昧なラインが時と共に薄れ、互いの価値観を主張し理解が及ばないと、双方とも罵詈雑言で相手を貶す。 

こうした新旧住民の確執は、時として選挙戦に姿を変えます。

各議会でも新旧住民議員の割合を見ることは出来る。しかし、そこに重きを置いて議会活動に強く影響することは(神奈川県内では)ないでしょう。

私が見たところ葉山町議会においても、そのような確執はありません。

ところが、住民には「新しい奴ら」「地元の人達」という色を付けた見方があります。

確執に至る強い思いを持つのは一部の人達でしょうが、その存在が選挙時の投票行動にも影響を及ぼそうとしていることを感じます。


新だ、旧だという視点で投票をすることが正しいとは誰も思わないでしょうが、新旧住民の確執はあり得ない妄想の膨らみから、目の前を曇らせ判断を鈍らせています。

※例1
「アッチ側の人達があなたを利用しようとしている」 トップ当選という "有難いオマケ" のおかげで、私はアッチ側とコッチ側からこの言葉を聞かされています。利用して頂いて結構なのですが…。
※例2 

「〇〇候補はどっぷり地元で、当選したら地元の職員A氏を副町長にする密約がある」
こんな話も聞きましたが、その職員A氏は今年度で定年退職される予定ですが…。 

※例3 
因みに、私はある会合で「トップ当選した気持ち悪いヤツ」と、私の事を知らずに発言される方を目の当たりにしたことがあります。
発言の主旨は「余所から来たヤツは何考えてるか分からん」との事でした…。

葉山町は過渡期であり、こうした新旧住民の構図と確執は早期に取り除き、皆でひとつの将来像を描きましょう。

この構図を政治に持ち込み「選挙の当落」と「確執の勝ち負け」を一緒に考えたりする行為は 、町の発展を素害するもの以外の何者でもありません。

原点に立ち戻り、ひとつの輪として互いを尊重して意見の交換から議論を深めまることが肝要です。

このような地域社会の問題はデリケートな側面もあります。
先ずは、膨らんだ妄想を萎ませて事実を直視することから始めましょう。

そして、その事実について話し合うことがスタートなのです。